最近なにかと世間をにぎわせているキュレーションサイト。当初はキュレーションサイトってなんだ? 状態でございました。
今回はキュレーションメディアについて考えてみました。
「キュレーション問題ってなにそれ?」と検索してお越しいただいた方のための、まとめと感想です。
キュレーションメディアとは?
「キュレーションサイト」や「キュレーションメディア」なんて格好良く言われていますが、ようはまとめサイトです。
キュレーターという人間が、人力で情報を集めます。そして色々まとめたり、自分なりの言葉に変え読みやすくする、というイメージですね(世間でたたかれているのはパクり要素が強いから)。
本来キュレーターは、博物館や美術館で専門的な知識を持った人がまとめて管理するというような意味なんです。
英語の元の意味では、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。
キュレーターはここからきてるわけです。
本来のキュレーターとは変わった意味合いになり、本家もお困りのこととお察しします。
事の発端はDeNA運営のWELQの記事
事の発端は、DeNAが運営するキュレーションメディアのひとつ「WELQ」で不適切な内容の記事が見つかったことからはじまります。
このWELQは医療系の情報を中心にまとめるサイトでした。健康に関係する記事や、生き死にかかわるデリケートな情報を扱っていたわけです。
そんな健康や医療に関する記事が、確たる根拠もないようなものだったり、誤った情報だとしたらなかなかこわいですよね?
大炎上の「肩こり事件」
例えば、「肩こったな~、なにが原因なんだろう?」と思って検索した人がいたとします。「肩こり 原因」などで検索するわけですね。
そして上位表示されたサイトに、「肩こりの原因は幽霊の可能性もあります。」って書いてたらどうしますw?
アホかw となるわけです。今回はそんなことを、DeNAが運営する「WELQ」が本当に掲載していたわけですね。
現在は記事を非公開化、サイト休止という流れになっています。プラス他のキュレーションも似たような状況だったため休止という流れが大勢です。
パクリ記事や、画像無断転載もぞくぞく
他のブロガーやウェブサイトの記事をパクり、自分なりにアレンジすることも多かったようです。画像も無断で使いまくり、「引用」とさえつけていればOKという流れでした。
今回問題になったことで、今後は画像、引用に関して適切に扱われだすのではないですかね。
アサヒカメラで「盗用された場合の法律&マナー」の記事が特集で組まれたのも記憶に新しいです。※売り切れの為、2号続けて掲載だったかと
利益至上主義が招いた結果
記事の編集、監修体制があまりにも適当で常識が足りていなかったですね。
医療系の記事も、お医者さんの監修はなく、素人同然のライターが書いていたわけです。質より量で記事を量産し、PVを稼ぎ広告収入を上げていく方針だったと思わざるを得ないですね。
記事の外注も超低単価
記事の執筆も外注(クラウドソーシング)で、超低単価で発注していたようです。
ランサーズやクラウドワークスといった、大手クラウドソーシングサイトでも驚くほど安い単価の仕事はたくさんあります。
検索してみると、執筆1文字1円以下なんてザラ。1万文字で2500円とかあって、1文字0.25円です(驚)。こりゃブラック企業もビックリのブラック外注です。
※DeNAに限らず、クラウドソーシング自体の単価が「う~ん」という感じです。正当な対価でないものも多数あるように感じます。
ネットがつまらなくなってきた。
ここ最近のインターネットは、検索すると自分の求めている情報がすぐ見つかるようになってきました。情報量が増えたのは、キュレーションメディアのいい面だと思います。
ただ、まとめられていて便利な反面、画一的なウェブサイトしかなくなってきた様な気がします(このサイトもしかり)。
個性のあるウェブサイトもSEOが弱ければ埋もれてしまう
便利になった反面、個性のあるものが埋もれてしまうようになってしまった気がします。
SEOが強く、情報量が多いサイトだけがアクセスを集める。現実世界の「地元商店街 VS イオンモール」みたいな感じだね。どこの県に行っても郊外の風景は一緒なのと同じね。
こんなウェブサイトは即離脱 ベスト3
3位 この先を見たければアンケートに答えてくれ。
なんで見に来てアンケートに答えないといけないんですか? そんなページは秒速で離脱します。
アンケートに回答することでサイト運営側にお金がはいります(お金を稼ぐのが悪ではなく、使いにくいから悪)。
2位 うまいことアプリで見るように誘導してくる。
スマホの時によくなりますが、間違えてタップして、ブラウザからアプリのやつ起動するっていうあれね。
詳細を見るかと思いきや、アプリで開くになってんのね。やめてくれ、鬱陶しい。App Storeから戻るの意外にめんどいんじゃ。
1位 広告が邪魔すぎ。
広告が大きすぎたり、ずーっと追いかけてくる奴ふざけんなです。
間違えてタップしてキーってなります。
今日のまとめ
いかがでしたか~、キュレーション問題はなんとなくおわかりいただけたでしょうか?
なかなか根深いものがありますが、この騒動以来、キュレーションサイトは続々と閉鎖に追い込まれています。今後もきちんとした対策が取られない限り復活することはないでしょうね。
有益なサイトもあったようですので、頑張ってきちんと運営してほしいものです。