多頭飼育崩壊、その光景を見ると、誰しも「うわぁあ・・・」と言わずにいられません。
今回は、先日の「クローズアップ現代」で放送されていた多頭飼育崩壊について見ていきましょう。
ネコに家が壊される~広がる ペット多頭飼育崩壊~
出典 クローズアップ現代
ねこ好きなので、かなり衝撃的な内容でした。認識が甘いと誰にでも起きうる、多頭飼育崩壊について少し考えてみます。
気をつけないとあなたも当事者になるかもしれませんよ?
多頭飼育崩壊とは
読んで字のごとく、多数のペットを飼育して生活が崩壊することを指します。生活が崩壊する原因としては、以下のような誰でも想像しうることです。
- 多数のペットに生活スペースを占領され、生活できなくなる。
- えさ代などの出費が高額に膨れ上がり、経済的に立ち行かなくなる
多頭飼育の影響
衛生環境が劣悪になり、病気がまん延したり、糞尿で異臭の原因になったりします。
「猫を飼っている」というと、猫は臭いから苦手といわれることがあります。しかしそれは間違った認識で、猫は普通に飼っていれば臭くないんです。
猫の祖先は元々砂漠で生活していたので、水分をあまり排出しないようなっています。なので濃いおしっこでにおいがきついんです。だけど猫はきちんとトイレで用をたすので、においは基本全くしません。
しかしこれが猫を多数飼っている場合だと、ねこ砂(トイレの砂)を変えていなかったり、管理がきちんとできていないので臭いがしてくる場合があります。猫が臭いと思われている方は、このような猫屋敷タイプの方に遭遇したことがあるのでしょう。
個人的には、ねこ臭が強い家の方は、多頭飼育崩壊の危険性ありと思っています。
どんな人が陥る?
- 業者
- 個人
大きく分けると上記2つのパターンがあると思います。
業者の場合は、繁殖させて販売するブリーダーなどが経営困難になり廃業。そして繁殖していた動物などはそのままになり大量に繁殖してしまう、というパターンが多いと思います。
個人の場合は知識不足で避妊手術をせず「気がついたらすごく増えていた」というパターンが多いと思います。クロ現でとりあげられていたのも、そのパターンです。
繁殖力の強いペットとは?
- ねこ
- うさぎ
人間に身近な「いぬ」ももちろん可能性がないわけではありません。「ねこ」と「うさぎ」が群を抜いてを繁殖力が強いのです。
ねこを例に挙げると、
猫の妊娠期間は約2ヶ月(60~68日)で、一度の出産で平均5頭(4~8頭)出産します。
そして、約2ヶ月後に子猫が離乳すると次の妊娠が可能になります。出典:さいたま市-動物愛護ふれあいセンター
驚きです、単純計算すると、年間20頭~40頭生まれる場合もあるってことです。
これが連鎖すると、とんでもないことに。1年後に20頭、2年後に80頭、3年後に2000頭以上になってしまうとのことです。
出典:環境省-動物の愛護と適切な管理より一部抜粋
どうすれば防げる?
- 避妊手術
これに尽きると思います。
もちろん1匹で室内飼いなどの、環境によってはしなくてもいい場合もあるかもしれません。しかし、たいていの、犬や猫はそんなわけにはいかないと思います。
1匹以上で飼う場合や、家の外にも出るような場合は、必ず避妊手術をしましょう。うちのねこちゃんもちゃんとしています。
「手術をするなんてかわいそうだ」という方がいらっしゃいますが、多頭飼育崩壊し病気になったり、死んでしまったりするほうが、はるかにかわいそうです。
猫の避妊手術の場合は、1万5千円~3万円といったところが多いようです。犬の場合は、大型になるほど費用は高くなります。避妊手術に、助成金が出る自治体もあるようですので、調べてみましょう。
もう手遅れって方へ
自分だけで解決しようと思っても、難しい場合はお住まいの役所などに相談してみましょう。なにかしら助言をもらえると思います。
クロ現にでていた、どうぶつ基金に相談してみるのもひとつの方法です。
悩まず相談することが解決への一歩です。
今日のまとめ
ねこやいぬなどは、ペットの枠を超え家族の一員と思う方が増えていると思います。そんな私もうちの猫は家族の一員と思っています。
だからこそ、きちんとした環境を整えてあげることが、動物たちの為になるんじゃないかな~、とまじめに思います。